<< 最後の一日 | top | 終わりよければ・・ >>

みるちゃんの準備

結局のところ、死因は何だったのかは、わかりません。
宿直の先生によると、巡回のときに呼吸が止まっているのを見つけたとのことで(1時間に1回の巡回がある)、眠ったまま呼吸だけが突然止まってしまったようです。

前日、副院長先生が、神経症状で怖いのは呼吸が止まってしまうこと、とおっしゃっておられましたが、まさにその通りになってしまったのです。
あとで、ぐるぐる回ったり平衡感覚がおかしくなっている症状が脳腫瘍と同じと聞いたので、膀胱癌と脳腫瘍を併発していたのかもしれません。

病院でだけは死なせたくないと常々思っていたものの、自宅で突然死されたのでは後悔ばかり残りそうだし、2度目の入院先で枕もしてもらって眠ったままポックリ逝けたのは、みるちゃんにとって幸せなことだったのかもしれません。
飼い主にとっても、京都で最高の設備を持つ病院で手を尽くしてもらってダメだったので、あきらめもつくことでした。

手術では、膀胱癌の腫瘍部分は摘出したものの尿管はさわれず、取れるところだけ取った、という状態だったので、再発・転移するのは時間の問題。
いつ、どうなるのか。共働きで面倒が見られるのか。みるちゃんが長患いで苦しむことはないのか。
いずれにしても、明るい未来ではなかったものの、がんばって乗り越えていこうと決意していたのに、がんばる時間もありませんでした。

非常に現実的でファンタジー的なことは9割方信じない性格ですが(1割は、そういうことがあるかもしれないと思うけど)、晩年のみるちゃんは何かわかっていたのではないかと思えるような様子でした。

とにかく、飼い主の後をさりげなくついてまわり、トイレ・お風呂も監視。
起きている間は常に真正面からガン見で見つめ続けている状態。

 じーっ。

何をしていても、痛いくらいまっすぐな視線を向けられているのを感じていました。
特に何を要求するわけでもなく、ただ見ているだけで、何だろう?とは思っていたのですが。。


ベッドの上から私のPC机を見るとこんな感じ。
何を考えてずっと見ていたのかわからないけれど、とにかくずっと見られていました。


オヤジ撮影。寝ている私の顔を見ているところ。

ここ1年くらいのみるちゃんは、1日中じっと見つめているくせに、夜は一緒に寝てくれなくなっていました。
ベッドに一緒に入って寝かしつけて、イビキがぶーぶー聞こえていても、電気を消すとドスッと音を立ててベッドから飛び降りていき、トイレに行ったり、自分のベッドに戻ったり。
それまではずっと一緒に寝ていたのに、年をとって気難しくなったのかとあきらめ、寒くなる日を心待ちにしていたところでした。
11月に一度だけ寒い夜があって、布団の中へもぐってきたことがあり、「もう少しで冬になるから、また一緒に寝られる」と思っていたのですが。。

そして突然、呼吸を止めたのが日曜日の早朝というのも、みるちゃんの思いやりのような気が。
あと1日前にずれていたら、帰宅してみるちゃんが死んでいるのを見つけることになったかもしれない。
あと1日後ろにずれていたら、こんなにたくさんの方が集まって下さることはなかった。
日曜日の朝だからこそみんなに連絡も出来て、集まってもらえる時間があって、さらにはyoneちゃんが月曜に有給を取っていたのも知っていたのでは、と思えてくるくらいです。

そして月末最終日は絶対に休めない仕事をしている私も、29日に全てが終わったので何とか30日に仕事に行くことができました。

職場には正直に手術のことや亡くなったことを伝えていたのですが、忙しい時期に休んで迷惑をかけたにもかかわらず、同僚の女子からお悔やみの言葉やお香典代わりのモリタ屋の商品券(肉を食べて元気出してとのこと)を頂いたり、犬と暮らしたことのない上司や同僚男性からも「このたびは・・」とお悔やみを言われ、恵まれた環境にもあらためて感謝しました。


みるちゃんがいなくなったことはとてもとても悲しいけれど、嬉しいこともたくさんあったよ。


milkichi3 | みるちゃんの思い出 | 22:12 | comments(0) | - | - | - |
Comment










05
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--
RECENT COMMENT
MOBILE
qrcode
OTHERS